ピグマリオン効果

元々はギリシア神話のお話です。自分が作った彫刻の女性があまりに美しいので、妻にしたいと毎日願っていたピグマリオン。その姿に感動した?女神アフロディテが、彼の願いを叶えてあげた、というもの。

 

 

 


ここでのピグマリオン効果は、
アメリカの教育心理学者ローゼンタールが言った説です。

 

昔アメリカで、ある実験が行なわれました。

 

ある小学校のこどもに、知能テストを行なう。
その中から、無作為に数名の生徒を選んで、「この子は今後伸びる」と教師に伝える。
数ヶ月後、実際にその子たちの成績が伸びた、というものです。

 

人間って誰でも「あなたならやれるよ」と信頼、期待されると、うれしいですよね。やる気も出ますし、がんばっちゃうかもしれません。

 



たとえば、野球やサッカーの応援を想像してみてください。


 誰も応援する人がいない。冷た〜い雰囲気。

 間違うとヤジが飛んでくる。

 

そんな中で自分の能力を最大に発揮できるでしょうか?

無理ですよね、たぶん。

 

 

以前私が受けたセミナーの中で実験をしてみたことがあります。

 
ボール投げをする。ボールが的に当たったらみんなに賞金が出る!という設定。
過程の話なので、実際に賞金がでるわけでないのですが、人間って面白いもので、

 そういう状況になると、ついつい頑張っちゃうんですね。


最初周りの人は、がんばれ~などと応援する。

外したときも、だいじょうぶ、やれるよ!などと声援します。

 
次に、逆に、あ~あ、また??次はもっと頑張ってよ!
ホントにまじめにやってるの?などという態度、言葉をあびせます。


周りの雰囲気と言葉で、気持ちが変化し、ボールの的中率は激変しました。

 

このように、人は、周りの人の態度や意識(言葉)の影響を無意識でも受けています。

 

周りの人の暖かな思い、信頼の気持ちって、人の成長にすごく大切な役割を果たしているんじゃないかな、と思える素敵なお話があります。

窓際のトットちゃんの校長先生

なかなか授業に集中できないで、先生を困らせていたトットちゃん(黒柳徹子さん)に、校長先生はいつもこうおっしゃっていたそうです。


「きみは、本当は良い子なんだよ」

そう声をかけられたトットちゃんが、どんな大人になったか。。。

もうみなさんもご存知ですよね。


誰かが相手の能力を信じて、そばでいつも応援する事で人は伸びて行くのかもしれません。その人のためにも、頑張りたいという思い。そして、自分はやれる、という自己効力感がもてたり、自信がつくからいいのかも。

 

その思いは「今」でなくて、「未来」のあなたができることを信じる、ということなんですね。



♪次までに、ためしてハッピー

みなさんの周りで、応援してあげたい人は、誰ですか?