リンゴの法則②

もし、誰かの「直してほしいな~」という所が気になった時。


「その悪い所は直してほしい」と思うのが普通ですよね。

 

親が子に。

上司が部下に。

先生が生徒に。

 

落ち着きがない。

勉強しない。

言う事を良く聞かない。

仕事が遅い。

そそっかしい。。。

 

傷や欠点をあげようと思えば、ホントにたくさん見えてくるものです。

 

けれど、「人は物ではない」ので、

機械のように部品交換、修理するように、それだけを指摘して直そうとしても、簡単には変われません。わかってるけど、できないんだってこともたくさんありますよね。

 

あんまり悪いところばかり見て、注意ばかりしてると、人間関係も、なんとなく気まずくなってしまいますよね。こうなったら、どんなに良い忠告も聞き入れてはもらえません。

 

 


これは、私の友人の幼稚園の園長さんから聞いたお話。

 

あるクラスが最近ちょっと元気がない。担当の保育士さんが、日誌に、こどもたちの気になる所ばかり書いてくるので、

「1日に2人、園児を決めて、その子の良い所を書いてね」

とお願いしてみたそうです。

 

すると不思議な事に、子どもたちに顔に笑顔が増え、クラスの雰囲気があかるくなったんですって。

 

私もこんなことがありました。レッスンで、練習してきた生徒に、(善意だったけど)あれもこれも直してあげようとして、最初からダメだしモード。できてないところを言えば言うほど、相手は暗い顔に。私もくらーい気分になってしまいました。

 

次の時は逆に、できてない所よりも先に、できてる所、良い所を指摘してあげて、もっと良くするには?とレッスンしていたら、自分からできてない所も練習して来て、結局はできるようになったんです。

 

 


「りんごの気持ち」を考えたら、当然のことですね。

悪い所ばかり指摘され、見られていたら、相手はどんどん自信をうしなってしまいます。

 

「悪いところをほっておいてもいい」わけじゃないんですよ。

 

だけど。

毎回悪い所だけ指摘される「監視人」みたいな人が側についてて、いつもうるさく言われてる、と想像してみてください。

その人は、あなたの良い所はぜんぜん見てくれないし、「できると信じてるよ」という信頼も伝えてくれません。

そんな人の言う事を聞きたいと思うでしょうか?

 

人間だから、良い所もあれば、悪い所もある。良い時もあれば、悪い時もあります。どちらも認めてもらって、始めて、もっと良くなりたいな~って思えるものなんじゃないかな、と思います。

 

誰かに対して何か気になってしまって、ついついダメだしモードに陥ってるな、と思った時、

「リンゴの法則」を思い出して、もっと広い目で本質を見てあげてから声をかけてあげてくださいね。

 

♪今日の質問

あなたが気になっている相手の、「良い所」はどこですか?