こころのGPS①

望む場所に早くたどりつくためには、未来記憶も大切ですが、
まず、自分の現在地、現状についてしっかりと知ることが大切、
ということで、GPS装置に例えてみました。

前回のキーワード、
未来記憶は例えて言えば、行きたいところのガイドブック

旅行の見どころ、すばらしい景色。美味しい料理、行ってみたい建物や美術館。
が満載されています。
それを見ていると、気持ちがワクワクしてきますよね。

これが、もし、
緯度 48.52 のヨーロッパの町 が目的地です、

だと、気持ちが動きますか?行きたい?

正しい情報なんですが、あんまり行きたい意欲は湧いてこないことないでしょうか。目的の場所って、気持ちが動かないと、行動につながりにくい。
だから、つくろう!未来記憶、でした。


だけど、ガイドブックもってるだけじゃ、もちろん行ったことにはなりませんね。
実際に行動を起こさないと、目的の場所にはいけません。

ただ、その前に、現在地をしっかりと知る必要がある、ということなんです。
ちなみに、先ほどの町は、パリ
パリに行くのに、自宅から適当な方向に歩き始めちゃったら。。。
一生つかないかも?(笑)

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もう少し例をあげてみます。
たとえば、遊園地で迷子になって泣いてる子供さん。
お母さんと離れてしまって、怖いよ~って泣いてる間は、自分が今どこにいる?
なんてことには頭が働きません。だから、お家に帰りたくてもできません。
もう1つ例を。
たとえば、もし、
自分のうちに友達が遊びに来るとき、「迷っちゃった~」って電話がきたら、
どうしますか?
おそらく。。。まず、「今、どこ?」
って聞きますよね。
こういう時は行先よりなにより、まず、現在地
そして、自分の現在の位置を知るには、その場で考えてても、だめなんですね。
本人は目の前のことしか見えてませんから。
「前に何が見える?」
「来るまでどんなところを通った?」
「今、道のどちらがわに停まってる?」
きっと、いろいろ質問するでしょう?
そして、頭の中で地図を見てるような感覚で全体を見て、
相手の現在地を想像して、いろいろと指示をするのではないでしょうか。
もちろん、自分がどこかに行きたいとき、そして、
何かを達成したいとき。
持っていれば一番安心です。
こころのGPS。

いつも、現在の自分を客観する装置、と言ってもいいと思います。
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♪夏休みなので、勉強にたとえてみます。


中学3年生。
「自分は英語が苦手。だけど何とかしたい」
と思ってる場合。

じゃあ、どうなりたいのか?という質問で、未来記憶を作る事も大切ですが、
まず、今、どんな状態なのかも、明確にしないとね。どっちに向かって、何をしていいのかがわかりません。

一口に英語が苦手、と言っても、英語の「何」が「どのように」苦手なのか。
いろいろありますね。

授業ではわかってた(つもりだ)けど、テストだとできないのか。
ホントに基本ができてない、単語も全然わからないのか。
文法がネックなのか。
そもそも、先生がきらいで、英語って聞いただけでいやな気分なのか(笑)

今の状態をはっきりさせずに、
なんとな〜くただ塾に行ったり、英語の勉強をしていても、なかなか実力はつかないのではないでしょうか。
私の体験談もラジオではお話しさせていただきましたが、
現在地を知って行動しないと、無駄な努力をすることにもなってしまうんですよね。


その時に、自分の目で見てる範囲の情報だけでは、どうにも量が少なすぎてわからないんです。思い込みがじゃまをするかもしれません。

つまり、自分だけの情報じゃなくて、もっと広い範囲、高いところから見たような情報、客観的なデータ、がないと、本当の現在地はわからない。ということ。
ちなみに、
GPSは、地球の周りをまわる30個以上の衛星の複数から情報、データをもらって、現在地をはじき出すそうです。

 

さて、

こころのGPSの衛星にあたるのは、何でしょうか?

(続きはまた来週!)