過去は変えられる①

私たちが日ごろ参照している、重要なデータの1つに、

実は、「過去記憶」があります。

 

何か新しい事をやる時にも、

「前こうだったから。。。こんども無理かな」

とか、

人の話を聞いてて「あ~私も同じような体験、あるある」

とか

私たちは無意識に、常に過去記憶を参照しています。

 

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さて、今日のキーワード【過去は変えられる】

 

これを聞いて、え?過去と人だけは変えられないって良く言うよね、と思った方。

確かに良く言いますよね。

 

もう起こっちゃったことだから。。。変えられるわけがない。

ところが案外そうでもないんですね〜 

 

今回は、2つの観点で、過去記憶、についてお話をします。

①be changed 過去は変えられてしまう

②Can 過去は変えることができる

 

まずは①から。。。

 

実は、ここで言う「過去」とは「過去の出来事」そのものでなく

「過去記憶」のこと。

 

記憶、というのは、自分の脳が覚えていると思う事なので

「事実」とは違うことも多々あります。

実は、とっても曖昧ファジー。ある意味、いい加減???

 

たとえば、

先週同窓会等に出席して、懐かしい友達に会ってお話しする機会がありました。

 

すると、おもしろいことがわかりました。

同じ出来事なのに、友達と自分と覚えている事が違う!

 

自分はすごく覚えてたのに、相手が「そんな事あったっけ〜」という反応。

とても不思議な気分でしたが、そうなのかな〜と、自分の記憶の軌道をちょっと修正。

 

記憶って、こういうように人から話を聞いたり、

写真を見たりすると、「あれ、そうだったっけ」

ということで、あらたな情報も加わります。

つまり思い出すたびに変わってしまう可能性があるんです。

 

ある年の出来事と、別の年の出来事が混ざってしまったり、なかった事が付け加わったりもするそうです。

実際に言ってなかったセリフが言われた。

その場にいなかった人がいた。とか。

 

ラジオで出て来たお話の中には

「そこには自分はいなかったのに、いたことになってた」

という例も出てましたね。 

 

実際にそういう「虚偽記憶」について研究している、アメリカの心理学者ロフタス

という人の実験では、まったく偽の記憶を人に思い込ませることも可能である、

ということも証明されています。

(だから、冤罪ってあるんでしょうね〜)

 

つまり、

①過去は、思い出すたびに、変えられていく。

 

だから、もし、ある人が、

思い出すたびに、そのいやな体験を詳し~く掘り起していると。。

ひょっとしたら、実はなかったことも付け加えてしまっているかも、しれません。

 

しかも、

脳にとっては、現在も、過去も同じことなので、

思い出すたびに、リアルにいやな気持になっていると、脳は、

「今、それを体験しているかのように」感じてしまいます。

 

ということは。。。

いやな体験だけは、何十回、何百回とリアルな感情で体験してるってことになりかねません。

怖いですね~

 

過去の事を考える時はどうしたらいいのでしょうか?

(つづきます)