ちょっと聞き慣れない言葉ですね。
フィジオロジー。直訳すると、生理学。
ここでは、身体の状態と気持ち、パフォーマンスの関係、と思ってもいいかもしれません。
古来、人の気持ちの状態と、身体の状態は密接に関わりを持っている、
ということが知られていました。
たとえば、
何かでカッとして怒った時には、身体が熱くなり、こわばって、声も固く乱暴になります。
たぶん血圧もあがり、息も早くなりますよね。
このように、
普通、何かがあって、その結果として身体の状態が変わるだけ、と思いがち。
ところが身体の状態は、自分の内的な状態に左右されるだけなのか?
というと、そうでもないみたいなんですね。
よくこういうお話を聞いた事がありませんか?
楽しいから笑うのではない。笑うから楽しくなるんだ。
人の脳は、自分がどんな状態か、
五感から入ってくる情報で判断しています。
これは、テレビでやっていた実験のお話。
同じ漫画を2つのグループに読んでもらい、面白さに点をつけてもらいます。
①普通に読んだグループ
②割り箸を口にくわえて読んだ(つまり笑ってる状態に無理矢理なってる)グループ
さて、結果はどうだったか?
明らかに②のグループの方が、面白い、と感じている割合が高かったそうです。
つまり、身体がどんな状態かによって、脳は大きく影響をうけるんですね。
同じように、外からの刺激が気持ちを左右します。
きれいなものを見たら、いい気分になるし、
良い音楽を聴いてもそう。
美味しいものを食べながら、不機嫌になるって難しいですよね(笑)
ためしに、ちょっと落ち込む事を考えてみてください。
どんな姿勢になってますか?
おそらくちょっと猫背になって、目線もさがり、身体の力も抜けてますね?
普通は、こういう時、どうしようもない。。。と思ってしまいますが。。
身体の状態を変える事で気持ちを変える事も、可能なんですよ
背筋をちゃんと伸ばして、目線をあげてみてください。
そして力強い声で「大丈夫!」って言ってみてください。
そのままで、落ち込む事を考え続ける事ができるでしょうか???
なんだか、落ち込んでる自分を笑っちゃいたくなりませんか?
こんな感じで、
「自信がないんです」
「では、自信があるように振る舞ってください」
というような、禅問答のようなやりとりもあるんです。。。
これは実話。
昨年の始めに、あるセミナーで学び始めた時、
「目標は?」と聞かれて、
「自信をもつ事です」
と答えた私に、講師の方は、
「じゃあ、今から自信をもってやりましょう!」
と明るくおっしゃいました。
最初は???でしたが、徐々にわかって来たのは、
自信のない言動をしていたら、いつまでたっても自信はでて来ない、
ということだったんですね。
さて、みなさんが手に入れたい状態はどんなものでしょう?
その状態にふさわしい姿勢って、どんなのかな?
まずは。。。
ちょっと落ち込んだとき、
顔を上げて、上をしっかりとみながら、背筋を伸ばしてみてくださいね!
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ひつじの (土曜日, 15 1月 2022 21:16)
とても分かりやすかったです。フィジオロジーに気をつけていきたいと思います。ありがとうございました!
たけりん (金曜日, 15 7月 2022 14:20)
フィジオロジー 分かりやすい解説、ありがとうございます。
あのアンソニーロビンズもフィジオロジー、ステイトについてメッソドがありますよね。